世界の「子ども大学」の由来と 「子ども大学だざいふ・ふくおか(CUD)」
「子ども大学」というプロジェクトが世界ではじめて誕生したのはドイツのチュービンゲン大学で、2002年のことでした。ドイツでは、 誕生以来、子どもたちの間で人気となり、短期間に国じゅうに広まりました。その後、ヨー ロッパ各都市に100校近くが開校され、日本でも2008年12月に埼玉県川越市に誕生。その後、埼玉県に50以上、その他の関東地方や、 愛知県、和歌山県に誕生しました。
2019年には、東京初の子ども大学として 「子ども大学くにたち(CUKu)」が誕生。そして九州初の子ども大学が、今回発足した「子ども大学だざいふ・ふくおか」です。略称は、英語「Children’s University Dazaifu,fukuoka」の頭文字をとって、「CUD(キュッド)」です。
保護者の方、関係者の方へ
子ども大学だざいふ・ふくおかでは、お子さまと保護者の方がたに無償でご参加をいただき、地域の大学で、学問・芸術・時事問題・表現活動などいろいろな分野のエキスパートにアクティブラーニングで授業をしていただきます。
そして、お子さまがたの学びへの意欲、将来への展望や職業観などを育ててまいります。
また、同伴する保護者の方がた、関係者の方がたも、ともに学び、その体験を通して、いろいろなものへの関心を高め、家庭でのコミュニケーションをはかる一つの手立てとしていただければと、願っております。
「子ども大学」の意義
子どもたちの知性というのは、10歳前後から急速に発達すると考えられています。この年齢の子どもたちは、頻繁に「なぜ?」「どうして?」という質問を発します。なかには、人生や自然や社会現象などあらゆることで、本質に 迫る鋭い疑問も少なくありません。ところが、そうした疑問に対し、大人は適切に答えられないことが多くあります。そこで必要となるのが、その道の専門家による解説です。「子ども大学」 は、大学教授や専門家が、豊富な専門知識により、きちんと解説するというプロジェクトです。
子ども大学だざいふ・ふくおかが目指すものは、次の3点です。
① グローバル経済によって所得格差・家庭の教育力格差が進み、そして、コロナ禍の影響で学習環境が厳しい状況にあるお子さま方がたがいるなかで、無償で学びの場を提供することにより、学力格差の是正と教育環境整備への新たなうねりを創出してまいります。
② 子ども大学の企画から当日運営までに関わる諸団体、個人、行政諸機関などの連携を進め、学生ボランティアの関わりや子どもたちの参画を通して、中・長期的スパンでの地域リーダーの育成を目指します。
③ また、国際社会共通の目標であるSDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組みの活性化をはかります。
組織概要
設立 | 2020年から活動開始 |
名誉学長 | 楠田大蔵 (太宰府市長) |
学長 | 久保千春 (九州大学前総長) |
総長 | 大西 良 (筑紫女学園大学准教授) |
理事長 | 吉澤みか |
後援 | 太宰府市、太宰府市教育委員会 |
支援 | まぜこぜむら(まぜこぜむらとはまぜこぜむらの活動趣旨は以下の通りです。 ・障がい者が活き活き暮らせるコミュニティをつくること ・障がい者、高齢者、子どもたちを含めたみんなが活き活き暮らせる社会をつくること 詳細はリンク先をご覧ください。) |
協力 | SDGs子ども大学運動実行委員会 |
助成 | 公益財団法人福岡文化財団 |
パンフレット
パンフレットは、下記よりダウンロードしてご覧ください。